Select Page
ブーベ島DXペディションチーム(3Y0Z)はブーベ島への交通手段案に関し
重要な発表をさせていただきたいと思います。
ブーベ島への安全で信頼できかつ実現可能な交通手段を確保するため、
我々は当初よりNigel Jollyさんとこの件で動いておりました。ブーベ島
への航海を開始するため、Nigelさんの船とヘリコプターをニュージーランド
から南米の先端まで運ぶ費用も含め、我々チームとNigelさんは費用に関し
頭を悩ませていました。我々とNigelさんは他の選択肢がないか一緒に検討
しており、Nigelさんの船であるクレイモア2世は、条件に合う他の選択肢が
なかったとしたら、すぐに我々が使用できる状態になっていました。ニュー
ジーランドと南米の先端との往復費用を削減し、同時に我々チームにとって
更なる安全性が確保できる代替船を見つけたことを今日お知らせしたいと
思います。
DAP社はチリの海運・航空会社で、2006年に今回の3Y0Zメンバー数名をピーター
1世まで運んでくれた会社です。DAP社は最近になり船を確保しましたが、
この船はブーベ島DXペディション用に完璧な船です。また、この会社はヘリコ
プターを16機所有しております。K4UEE BobさんとN4GRN Georgeさんは、チリ
のプンタアレナスから今戻ってきたところで、二人はDAP社の船とヘリコプター
を査察し、DAP社と我々の要望に関し協議していました。Nigel Jollyさんは
DAP社の船とヘリコプターの性能を査察する際のチェックリストを我々に事前
に提供してくれていました。
DAP社の査察結果、DAP社との協議内容、DAP社の評判、更にDAP社との過去からの
我々との付き合いから判断し、ブーベ島への安全で最適な交通手段を見つける
ことができたと思っております。DAP社の船はNigelさんの船より幾分大きく、
DAP社からはヘリコプターは1機ではなく2機使用する様提案してくれました。
これらのヘリコプターは中型サイズで、ツインタイプエンジンを搭載したBO-105
型ヘリコプターです。このヘリコプター用に南極圏での飛行経験の長い二人の
パイロットと機関士を採用いたします。この船は2機のヘリコプターの輸送と
悪天候の際にヘリコプターをきちんと格納できる吊り下げ器が装備できる様に
改造してあります。
この船の船長と船員は何年もこの船を航行させておりDAP社の社員です。興味
深いことに、今回ブーベ島に我々を連れていってくれる船員の一人である
Alejo Contreas Staedingさんは南極の探検家、ガイド、氷河研究家、冒険家
として有名な人なのです。2006年ピーター1世に行く際に彼とは会っていますが、
今回彼が我々の仲間に入っていただくことを非常に嬉しく思っております。
DAP社とは覚書を締結したところですが、正式な契約書は現在草案中です。Nigel
さんと一緒にこの契約書をチェックしますが、契約書への署名は近い内に行われ
る見込みです。DAP社の今回の船とその能力は我々チームの完全な手足となります
ので、今回の件は重要な一歩となります。これは我々チームの安全を確保するのに
役立つだけでなく、起こり得る非常に厳しい環境下に於いてもDXペディションを
成功に導く素晴らしい可能性をももたらしてくれるwin-winのパートナーシップ
だと思います。
我々のブーベ島への出発は2018年1月中旬頃になる予定です。多分キングジョージ
島からブーベ島に航海すると思います。ブーベ島までは9-11日間の航海になります。
ブーベ島には天候がよい時に、ヘリコプターで上陸いたします。我々が優先的に
行うことは、地形を査察し、クレバスのない場所を選び、緊急用品を貯蔵するため
のシェルターを設けることです。これらのことが問題なく行なわれた後は、設備を
運びできるだけ速やかに無線運用を開始いたします。我々はブーベ島に21日間滞在
する予定です。天候にもよりますが、14-16日間の運用ができればと思っております。
今回のペディションは過去に実施されたペディションの中で最も費用のかかるDX
ペディションになりそうです。運用チームは総費用の50%を負担することを確約して
おりますので、世界のDX界が残りの費用をご負担していただけることを願っております。
今回のペディションの進捗状況と資金集めの結果を我々のホームページからご覧に
なることができます。www.bouvetdx.org
73,
Ralph-K0IR
Bob-K4UEE
Erling-LA6VM

非常に多くの日本のDX’erとクラブからご支援をいただいていることをブーベ島DXペディションチームは大変光栄に思っております。ご支援本当に有難うございます。東京町田飲兵衛DXクラブからは、2回目のドネーションを今いただいたところです。このクラブは3Y0Zへのドネーションを2回行ってくれた日本では初めてのクラブです。東京町田飲兵衛DXクラブのメンバーの写真は右に掲載しております。

JAのDX’erの皆様方には、下記facebookに是非ご参加していただきたいと思います。

https://www.facebook.com/groups/639362206232014/

また、Twitterもありますので、フォローしていただけますでしょうか。

@Bouvet_3Y0Z

これらfacebookとTwitterからいろいな情報と写真を入手することができます。日本の皆様方のご支援に心より感謝申し上げます。

Ralph - K0IR

喉から手が出るほど DXが欲しい!

【速報】3Y0ZのオペレーターとしてJR4OZR 久木田氏の参加が決まりました。

詳細については今後発表される情報にご注目ください。

3YØZチームメンバーであるGlenn, WØGJは、彼の妻であるVivian, KL7YL、彼の友人であるPaul, WØAIH、Paulの妻であるMary, WBØPXMとともに大阪で開催されたAsiaPacific DX Convention (APDXC)に参加しました。

彼らは、ICOM社の工場を訪問し、同社井上会長,JA3FAがホスト役を勤めるDXディナ ーに参加しました。また、国立民族学博物館やアサヒビールの工場も訪問しました。参 加者によるプレゼンテーションも大いに楽しみました。

ブーベ島DXpedition (3YØZ)についても、ペディションの準備状況・寄付の現状やウェブサイトなどに関して、日本のDXerと議論を行い、今後改善すべきいくつかのポイントについて合意を得ることができました。日本のDXerから寄せられた建設的なご提案に感謝いたします。

写真1、北側からみたブーベ島の状況。以前のDXpeditionは日本には不利なロケーショ ンでした。今回は日本へのよりよいパスが得られるよう運用場所を選定しました。

写真2、左から右へ: WØAIH (CQ Contest Hall of Fame、コンテスト殿堂); JA1BK (CQ DX Hall of Fame、DX殿堂); WØGJ (CQ DX Hall of Fame、DX殿堂); JH1AJT (CQ DX Hall of Fame、DX殿堂).

日本のDXerへの特別ニュース
3Y0Zチームはブーベ島からの運用に関して、最善を尽くします。ベストな設備、許可された最大のパワー、
よりよいアンテナを使用して運用する全てのバンドで可能な限り多くのアマチュア無線局と交信したいと
考えています。今回のDXpeditionでは、特に、日本のアマチュア無線局に多くの交信の機会を与えられ
るよう運用場所の選定を行いました。
これまで行われたブーベ島からのDXpeditionは全て島の西側からの運用でした。これらの運用場所から
日本へのショートパスにあたる東側には約600メートルの高さの山がすぐ近くに聳えています。
そのため日本からくる信号がブロックされてしまい、過去のブーベ島へのDXpeditionでは日本からのQSO
が難しかったのです。今回のDXpeditionでは、運用場所を選定するに当たり、日本へのよりよいパスを
確保できる運用場所を見つけることが極めて重要だと考えていました。そして我々はそうした場所を見つけたのです!
今回の運用場所は、島の東側、標高200メートルの高台にあります。日本からの信号を遮るものは何も無く、
実際のところ、日本に向かう水平線はマイナス0.5度です!

				
図1はブーベ島の等高線図です。ABのラインが日本へのパスの方向、
ショートパスであれば約105度、を示しています。図2はラインAB
に沿った断面図で、図中のアンテナが我々の運用場所を示しています。
ご覧のとおり、今回の運用場所が日本との交信には最適な場所である
ことがお分かりいただけると思います。ブーベ島と日本との間には
海水しかありません!
これまでにも多くの日本のDXerから寄付をいただいており、我々
3Y0Zチーム一同感謝の念に堪えません。そして今回のこの記事
がより多くの寄付につながることを願ってやみません。我々は皆
さんをログインできるよう、しかも複数回、最善を尽くします。
図1 ブーベ島の等高線図。ラインABが運用場所から
の日本へのパス(ショートパスは105度)。
図2 ラインABに沿った断面図。アンテナが今回の運用場所。
日本とのQSOには絶好のロケーション。